Open AccessMedicine
Bradley S. Fleenor, A. Berrones
2019.8.1JOURNAL OF HYPERTENSION
Abstract
近年,「骨年齢」,「体力年齢」など,様々な「○○年齢」 という言葉を耳にする.これらの言葉は,健康に関連す る生理指標の加齢変化,すなわち歴年齢(実年齢)との 関係性から,それらの機能を直感的に理解しやすい「年 齢」という身近な指数に置き換え,健康維持増進を啓発 するためのツールととらえることができる.巷でよく耳 にする「血管年齢」もその一つである.著者らの知る限り, 「血管年齢」の学術的概念・定義ならびにその評価方法 についての統一見解はないが,多くの場合,動脈硬化の 関連指標を扱っていると思われる.一般的に,「動脈硬 化」と聞くと,心筋梗塞や脳梗塞の原因としての「アテ ローム性硬化(atherosclerosis)」をイメージしがちで あるが,「動脈硬化」には,文字通りの「動脈壁の硬化」 (arteriosclerosisもしくはarterial stiffening)」というも う一つの側面がある.本稿では,後者の動脈硬化を「動 脈スティフネス」と標記し,その生理学的意義,臨床医 学的意義を概説するとともに,動脈スティフネスおよび その関連指標を測ることの意義や留意点について,予防 医学および体力医学的側面から論ずる.
Citation format
FLEENOR, Bradley S.; BERRONES, A. Arterial stiffness. JOURNAL OF HYPERTENSION, 2019, 17 8: 1227.